Nirvanaのアルバム「Nevermind」のジャケットの水中の赤ちゃんが撮影された背景

Nirvana album cover, Nevermind. 1991

Nirvana album cover, Nevermind. 1991

1991年9月24日、ニルバーナはセカンドアルバムの「Nevermind」をリリース。それは、それまでのロックの常識を破るほどの革新的なものでした。

楽曲が革新的であるのと同様に、そのアルバムのジャケットも新しさに満ちていました。

裸の4ヶ月の赤ちゃんが水中で、釣り針の先に引っかかっている1ドル紙幣を追いかけ泳いでいる写真は、多くの方が見たことがあると思います。

「OK。今からその赤ちゃんを水に投げ込もう」

写真家Kirk Weddleのその発言により、4ヶ月の赤ちゃんであったSpencer Eldenは、世界的に有名な赤ちゃんとなる、すなわちNevermindのジャケットに採用されることになります。

この写真のイメージは、ニルバーナのメタファーとして解釈されることが多いようです。つまり、企業の大金に泳がされている初心者バンドであると。赤ちゃんがニルバーナのメタファーということです。

しかし、ゲフィン・レコードのアートディレクターであるRobert Fisherによると、ニルバーナのボーカル、カート・コバーンは、水中で生まれる赤ちゃんのドキュメンタリーを見たことがあり、そのイメージがジャケットとしてはクールだと考えたのだそう。

しかしながら、水中で産み落とされる赤ちゃんのイメージは、アルバムのジャケットとしてはあまりにも刺激が強すぎるため、かわりに赤ちゃんを水中に投げ込んだ写真を採用することにしたのだそう。

なかなかジャケットに使える水中の赤ちゃんの写真が撮れずにいたので、Fisherは、一流の水中カメラマンであるWeddleを呼びました。彼はウェットスーツを着て、照明と水中カメラをセッティングしました。
撮影場所はロスアンゼルスにあるオリンピックサイズのプール。
また、撮影に参加した赤ちゃんはSpencerだけでなく、他に4人いました。

赤ちゃんたちは、アシスタントもしくは親によって水中に投げ込まれました。
Spencerが水に叩き込まれると、彼はプールの底の方に沈み3〜4秒間、その場に留まりました。その瞬間が撮影されたのです。

「Spencerの小さな体中にアドレナリンが溢れていたのがわかると思う」Spencerの父、Rick Eldenは当時を振り返って言います。「Spencerは、『ちょっと待って、あれはなんだ?』と言っているみたいだった」

5枚のSpencerの写真が撮影でき、彼の写真の採用が決まりました。

Spencerは250ドル(当時、無名の人物に対して支払われる報酬としては標準的な額)が出演料として支払われました。
そして後日、ゲフィン・レコードの社長Ed Rosenblattから、プラチナでできたアルバムがプレゼントされました。その光り輝くディスクは、ロスアンゼルスの家のリビングに飾ってあるそうです。


via : Entertainment Weekly

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